私たち大阪府立大学交響楽団は、同大学文化部連合に所属する公認アマチュア音楽団体です。その名の通り大阪府立大学の学生を中心に、近隣の他大学学生をも含め、例年60人前後の学生部員により自主運営されています。初心者にも門戸を開放した素人楽団ですので、技術的・芸術的には未熟なメンバーが多数を占めますが、単なる自己満足の音楽活動に終始することを良しとする団体ではありません。


2004年11月21日(日) 第41回定期演奏会通し練習の風景その1  楽器を手に取ることで音楽と親しみ、練習を重ねて自己表現の幅を広げ、さらには音楽性を追及することで感性を磨き高める…古今東西すべてのオーケストラ奏者にとってのこういった理想を、つたないながらも目指しているのは私たちも同じです。
 そういった理想と現実のギャップに苦悩しつつも、自己鍛錬を重ねながら小さな達成感を大切にしつつ音楽に親しもうとすること。音楽に妥協することなく、練習を楽しもうとすること。仲間と共に音楽を作り上げていく上で必須の心の結びつきや、仲間と共に音楽の楽しみを共有することの喜びを感じあうこと。…これこそが当楽団の目指すべき真の姿なのです。


2004年11月21日(日) 第41回定期演奏会通し練習の風景その2  技術的に高度か否かというのは、音楽の価値を決める重大な要素ではあるにしろすべてで はない。…未熟者の開き直りではなく、大真面目に私たちはそう考えています。 音楽が人間の手による創造芸術である以上、機械的に上手な演奏よりは、血の通った温もりの あるハーモニーを目指したい。そういったモットーを掲げつつ、例年6月と12月に開催される定期 演奏会を中心に楽団としての活動を行っています。


2004年11月21日(日) 第41回定期演奏会通し練習の風景その3  技術的な問題のみならず、多種多様な価値観に目覚めようやく自立しようかという二十歳前後の集団ですから、全員が心一つにしてまとまっていくことは、あらゆる面でとても困難なことです。学生オーケストラの宿命でもありますが、ある程度の高みに達したかと思えば毎春メンバーが入れ替わり、せっかく築き上げたスキルや信頼関係もその都度リスタートを余儀なくされます。様々な問題を抱え、現実にはいつでもうまく結束しているわけでもありません。…しかし、それでも当楽団は一つの曲を創り上げます。しばしの時間をいただけるなら、ぜひ私たちの演奏を聴きに来てください。それぞれの演奏に、それぞれの思いを込めた「心の声」があります。それぞれが積み重ねてきた、かけがえのない「絆」があります。


演奏者同士の絆。これを何よりも重視するスタイルがゆえに、私たちはアマチュア学生オーケストラ では今や異例となった「学生指揮者」による演奏スタイルを守り通しています。プロの指揮者に客演 を依頼すると、演奏会本番の曲の完成度は格段に上げやすくなるでしょう。しかしながら私たちは 考えるのです。…それでは演奏者と対等に議論し共に楽曲を作り上げていく風土は芽生えないのでは ないか、と。ともすれば先生と生徒といった関係に収まってしまうことも無きにしも非ずではないか、 と。私たちの思いとしては、指揮者も演奏者も対等であるべし。…無論のこと、客演指揮者と学生 指揮者、それぞれにそれぞれの良さがあり、一概にどちらが実り多いと言えるものでもあり ませんが、私たちは楽団創設以来今日まで、学生指揮者による演奏会スタイルを貫いています。

 …それでは演奏会会場でお会いしましょう。その日その時を励みに、私たちは今日も私たちの「音楽」と、それぞれのスタンスで一生懸命向き合っています。


府大オケ一同より